次のような症状が見られたら病気のサインかも。当院にご相談ください。
いくつかの症例を例として紹介します。
写真は症状を訴えて当院で受診されたワンちゃんネコちゃんたちです。
咳をする 呼吸が荒い
心臓病・気管支炎・熱中症・ショック状態などが考えられます。呼吸が荒い状態が続くようであれば、急いで動物病院にご相談ください。
写真は呼吸が荒くて来院したワンちゃんのレントゲン写真です。
心臓弁膜症と言われる病気で肺に水が溜まっている所見がありました。

頻繁にトイレに出入りする オシッコが出ない
尿路疾患・便秘・下痢などが考えられます。
オシッコが出ない状態が24時間以上続くようであれば急いで動物病院にご相談ください。
水をたくさん飲む オシッコをたくさんする
腎臓病・糖尿病・ホルモン異常・子宮疾患などが考えられます。
写真は水をたくさん飲むということで来院したワンちゃんです。
血液検査の結果、糖尿病と診断されました。
黒目の部分がモヤッと白くなっています(矢印)。
これは糖尿病によって目のレンズが白く濁ってしまったためです(糖尿病性白内障)。

口が臭い
歯周病・腎臓病などが考えられます。
写真のワンちゃんは歯石が溜まって歯周病となり出血が見られました。
矢印は歯肉が痩せて穴が開いてしまった部位です。

皮膚をかゆがる 皮膚が荒れる
細菌や真菌、寄生虫による皮膚炎 アレルギーなどが考えられます。
歩き方がおかしい 歩けない
骨や関節の異常・神経の異常・心臓病などが考えられます
。歩けない状態の時は急いで動物病院にご相談ください。
下のレントゲン写真はワンちゃんで左後ろ足を挙上しながら歩いていました。
膝蓋骨といわれる膝の上にある小さい骨(矢印)の脱臼が見られました。

ペットの具合がおかしいと気づいたら
いつから
便・尿・吐物
ペットが口にした(家族にも)
健康チェック項目
① 食事に関連する項目
・食欲の減退もしくは増進。
・水を急にたくさん飲むようになった。
・体重の急激な変化。
② 排泄に関する項目
・オシッコの様子(回数が増えた・一回の量が増えたもしくは減った・血尿・尿が出ない)
・ウンチの様子(下痢・血便・色が黒っぽい・色が白っぽい・便が出にくい・便が細い)
・嘔吐(食後しばらくしてから吐く・空腹時に吐く)
③ 身体に関する項目
・目(目やに・白目が赤い・白目が黄色い・黒目が白くなった・目をしばたかせる)
・鼻(くしゃみ・咳・鼻水
・耳(痒がる・悪臭・赤くなっている)
・皮膚(痒がる・抜け毛が多い・しこりがある)
・口(臭う・食べる時に悲鳴を上げる・ヨダレを垂らす・歯茎が白っぽい)
④ 行動の変化
・歩き方(触るのを嫌がる・足を引きずる・フラフラする・オシリを引きずる)
・鳴き叫ぶ(夜中に寝ないで吠え続ける・抱いたり触ったりすると鳴く・ひとりぼっちになると鳴き叫ぶ)